仕事内容
What's 林業?
林業の仕事内容を説明しているページです。ちょっと林業で働いてみたいんだけど…っていう方は是非最後まで見てね!
“林業って何?”と言われて即答できる人はなかなか少ないのではないのでしょうか?
木こりと言えば池に斧を落として女神様が出てきて…と言うように物語の中でしか知らない人もいると思います。それもそのはず、林業従事者は全産業の中で1%未満のレアな存在だからです。
そんなレアな人たちはどんな仕事をしているのか簡単に紹介していきます。地域や事業体によって仕事内容や風習も違いますが参考までに見てください。
目次
全伐(ぜんばつ)
名前の通り全部伐ることです。主伐とも言います。木こりといえばバンバン木を伐るこの作業のイメージがあるかもしれません。使うのは斧!…ではなくチェーンソーです。全伐の是非に関しては林業従事者の中でも様々な意見がありますが林業という大きなサイクルの一個の区切りである事は間違いありません。
地拵え(じごしらえ)
全伐で散らかった枝や木の破片などを一列に集めます。それ以上でも以下でもない非常に地道な作業です。しかしながら、この後に続く作業の安全性のために重要な役割を果たします。“木を育てるための寝床づくり“と言ったらイメージしやすいかもしれません。
植え付け
人工的に植え付けされる木はスギとヒノキがほとんどの割合を占めます。花粉症でお悩みの方も多いですが近年では花粉が少ない(もしくは全く飛ばない)スギも開発されており植え替えが進むのを期待されています。山の尾根部分にはヒノキ、谷部分にはスギが植えられる事が多いです。
下刈り
人間の赤ちゃんは産まれてしばらくは誰かにお世話してもらわないと生きていけません。木も同じで少し大きく成長するまでは周りの草などを刈ってあげないと枯れてしまいます(毎年行います)。この真夏の下刈りこそが“キツいと言われる林業の中でも最もキツい作業“の一つと言えます。
何事も育てるのが一番大変なのです!
枝打ち・除伐・切り捨て間伐
一緒に書いてますが全く別の作業です。ある程度の大きさに成長してくると、今度は将来的に材としての価値を高めるために枝をおとしたり育ちの悪い木を中心に間引いたりします。このような作業により木はさらに大きく育ち根も大きく張ります。ここまでの作業を合わせて育林と呼んだりもします。
搬出間伐
単に間伐と呼ぶ場合もありますが意味は同じです。大きく育った木を一定の割合で間引いていき、それらを様々な方法で集材(切った木を集めること)し造材(木を3mや4mなど目的に応じて丸太にすること)します。さらにトラックに積み込んで木材市場や製材所まで運搬するまでが仕事になります。林業独自の重機や機械が多数存在し、それぞれの特性を組み合わせて作業していきます。以下はその一例です。
ザウルスと呼ばれる機械です。道を作ったり集材などに使用します。土もすくって木も掴める優れものです。
プロセッサー(写真はハーベスター)です。枝打ち〜造材までこなす高性能林業機械の代名詞です。木を掴んで長さを測りながら周囲の枝を落とし付属のチェーンソーで造材します。さらにハーベスターは立っている木を掴んで伐倒もできる優れものです。
フォワーダー
造材された丸太を集めて所定の場所に集積したりトラックへの積み込みにも使用します。
このような間伐を幾度か経て木はさらに大きく高くなっていき最終的には全伐を迎えます。なんと最初の地拵えから全伐に至るまでには早くとも50〜60年以上の歳月がたっています。林業が長いスパンで仕事しているのがお分かりいただけるかと思います。
まさに人生をかけて山を育てる仕事なんです!
じゃあ木こりの日常見ていかない?