伐採費用

伐採を頼みたいけど、どれくらい費用がかかるのかスゴく気になりますよね?このページでは林業歴20年の経験に基づき伐採費用について分かりやすく説明しています。

ここでは伐採費用について今までの経験に基づいて考えを書かせていただきます。

少し長くなりますので先に結論から書くと

◆相見積もりをとる。(他に業者がいなければ相場の範囲内か調べる)

◆自分自身もある程度の知識を持つ。

この2つが重要なポイントです。

伐採費用についてインターネットで調べると良く「全国どこでも対応!一本◯◯円〜!!」といった具体的な金額が書かれている事があります。

伐採する側の人間からすると、なぜ現場を見る前から金額を言えるのか不思議に感じます。

太さや本数といったものは伐採費用全体を左右する1つの要因ではありますが『太いから高い』とか『一本だから安い』というのは少し安直です。

木というのは一つとして同じ生え方のものはなく、作業条件においても同じ事が言えます。

また最終的に依頼主様が伐採した木を“どのように処理して欲しいか”によって金額の幅が大きく異なります。

つまり伐採費用は『ケースバイケース』となってしまいますが、それではあまりにも参考にならないので実際にかかる費用の内訳を紹介したいと思います。

1. 伐採ゴミの処理費用

2. クレーン・重機・高所使用代

3. 伐採費用(人件費+技術料)

これらは伐採作業の際に基本的にかかってくる費用の一例です。順番に見ていきましょう。

目次

  • 伐採ゴミの処理費用
  • 伐採した後、最終的にどうする?という時にかかってくるのがこの費用です。戸建ての庭などでしたらそのままにはできない事が多いので処理業者に持っていく事になります。

    ここでの処理代は処理業者の単価やゴミの状態によって変わってきますが目安として1トン10,000〜15,000円程度が相場かと思います。

    重さに対して金額がかかるので枝葉よりも幹の方が高くなります。薪などにご自身で活用されるのであれば費用を抑えることもできます。

    またゴミを運ぶためのダンプですが目安として1日15,000〜20,000円程度のレンタル料がかかります。

    当然ですが伐採した後その場で小切って終わりであれば処理代はかかりません。

  • クレーン・重機・高所作業車使用代
  • 伐採作業の際に機械を使用すると別途費用がかかります。使用する機械の大きさやリース会社によって多少の差がありますが“一日あたりの単価”を目安として記載します。(作業日数が増えれば費用も基本的に増えます。)

    地域・リース会社によっても差があるかもしれませんが参考にしてみて下さい。

    クレーン

    伐採ゴミをトラックに積み込んだり、クレーンで吊りながら伐採したりする事に使用します。基本的にはオペレーター(運転手)付きでのレンタルになります。一日使用で50,000〜70,000円ぐらいが一般的な相場です。 

    重機

    伐採した後の根株を取り除く場合や、伐採ゴミをトラックに積み込んだりとマルチな働きをしてくれます。こちらもサイズによって差がありますが10,000〜25,000円程度が目安になるかと思います。

    高所作業車

    高所に直接アクセスするのに使います。道路沿いや駐車場の近くであれば安全・スピーディーに作業を行えます。8m程度のものから30m近く伸びるものまでありそれに応じて費用も20,000〜40,000円程度まで差があります。

    ここまで紹介しましたがあくまでも参考価格です。ただ見積もりの際などに『クレーン使用代 1日20万』『高所作業車を使用するのに30万かかります』などの法外な値段を言われた時に『ん?』と違和感を感じれるようになりましょう。

    正しい相場を知る事が大切なのです!

  • 伐採費用(人件費+技術料)
  • 最後になりましたが伐採費用についてです。

    なぜ最後なのかは理由があり、この部分が冒頭の『ケースバイケース』の大きな要因だからです。伐採費用が高くなる様々な条件の一例を挙げますのでご自身の切って欲しい木が当てはまるのかチェックしてみて下さい。

    ◆傾斜地にたっている、もしくは木が傾いている。

    ◆木の枝葉が大きく横に広がっている。 

    ◆建物や障害物のすぐ近くである。

    ◆木の高さが非常に高い。

    ◆電線や光ケーブルなどにからんでいる。もしくは近くである。

    ◆トラックやクレーンが入れないような狭い場所である。

    ◆伐採後、別の場所に移動しなければいけない場合。

    ◆風倒木や枯れ木など木自体が不安定で危険な状態である。

    他にもあるかもしれませんが以上のような条件があります。

    共通しているのは伐採時の“リスク”が高いものや“手間”がかかるものである事です。伐採業者によってはこれらの条件毎に独自の危険係数を設定して見積もりする場合もあるようです。

    個人的にはノーリスクの木10本より危険木1本の方が時間も体力も消費します。

    伐採費用に関しては以上になります。

    このように作業条件によって大きく金額に差がでますのでアレコレ考えるよりまずは見積もりをとり、気になった場合はなぜこの金額なのかを質問してみてください。また予算がある場合は正直に伝えるのも良いかもしれません。作業内容や使用する機械を見直して費用を抑える方法を提案してくれる場合もあります。

    もちろん当社に注文していただいた際には責任持って伐採いたします。当社の社員は全員が伐採・重機オペレーター・高所作業・トラック(大型可)の熟練者です。

    安心・確実・丁寧に仕事させていただきます!